コロナ危機的状況
- 2021年8月8日
- コラム
昨今のニュースで東京のコロナ患者急増がニュースになっていますが、当院でも約２週間前から発熱、感冒症状の来院が急増しています。同時に発熱外来希望のお問い合わせも急増しており、ニュースで伝えられる数字を非常にリアルに実感しています。また、同時に陽性率も非常に高くなってきています。先月までの５倍以上は陽性患者を報告している状況です。佐倉市の入っている印旛市郡の陽性者数も先週で既に陽性者が５倍ぐらいに増えています。今週の数字はさらに数倍に増えていることは間違い無いと思います。クリニックレベルでもフェーズは明らかに変わっています。
ニュースにもなっていたように7月中旬ぐらいから保育園等でRSウィルスが流行しており、咳、発熱の低年齢患者が増えてはじめ、それを家庭内でもらったかもしれないという大人の方々も増えています。そしてここに来て、コロナ患者も急増しており、症状も非常に似ているため見分けが極めて難しい状況です。そんな中で味覚・嗅覚障害があるというのはやはり高率に陽性となる印象です。
コロナ患者の急増から、陽性判明してから場合によっては4〜5日してから保健所から連絡がある状況にあります。（それでも一生懸命頑張っていただいていると思います）そのため、今まで保健所が担ってきた濃厚接触者の判断や自宅療養患者の健康観察も各医院で行うようになってくる予定ですが、その決定がなされる前に現実的にすでにそうせざるを得なくなりつつあります。
ワクチン接種する・しないの議論は巷で色々ありますが、少なからず医療従事者の立場として、急速な進行で重篤な経過の方々を見ていると、ありがたくも先行してワクチン接種をしているという部分での安心感は、感染するかもという不安感の中では何物にも代え難いものがあります。
冬にはインフルエンザの影も見えてきますし、ここ１・２ヶ月中に一度患者数が減少することを祈るばかりです。
