アレルギー性鼻炎治療につい
- 2018年2月11日
- アレルギー
いよいよ花粉症シーズン到来ですね。
当院では5月14日開業後、アレルギー性鼻炎に対して、迅速検査、血液検査、薬物治療に加えて、レーザー治療及び舌下免疫治療を行います。
概要はクリニックのホームページでもお知らせしてゆきたいと思います。
アレルギー性鼻炎について
アレルギー性鼻炎といっても、
・通年性のアレルギー性鼻炎
・・・ハウスダスト(ほこり)やダニなどが原因で一年中の鼻炎症状
・季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)
・・・スギやヒノキ、イネ、ブタクサなどに代表される、春や秋の決まった時期のみの鼻炎症状
の2つに分かれます。
花粉症に関しては今や日本国民の4人に1人となっており、国民病とも言えます。
どちらも治療はまずは原因となる物質の回避が大事です。
ハウスダストやダニではよく掃除する、布団をよく干すなど、花粉症ではマスクやメガネでなるべく鼻から原因物質を吸い込まないように努力します。
その上で、
- 薬物療法
・・・内服薬や点鼻薬などを症状の重症度や生活環境に合わせて組み合わせます。症状の比較的軽い方には手軽で、最近では新薬もどんどん登場していますので有効です。ただ、中止すれば症状が効果は無くなります。また、重症の場合は、複数の組み合わせでも症状の改善が難しい場合があります。
- 手術療法
・・・当院ではレーザー治療が対応可能です。花粉症よりも通年性のアレルギーがあり、鼻づまりが強い方には特にお勧めです。鼻の中の下鼻甲介という部分の粘膜を焼き縮めます。手術は局所麻酔で日帰りで行えます。
- 舌下免疫療法
・・・当院ではスギ花粉症に対する舌下免疫療法が可能です。原因となるスギ花粉のエキスを少量より毎日舌の下に滴下します。花粉症の時の症状が重症の方にはお勧めです。慣れてきても月に1回の通院、少なくとも2〜3年間の治療の継続が必要になります。
上のような治療が選択肢となります。
症状や生活状況などに合わせた治療を、受診をしていただきご相談した上で提案をしてゆきます。
☆アレルギー性鼻炎レーザー治療
治療を行うには
- アレルギー性鼻炎と検査で診断されていること
- 他の鼻の病気が原因でないこと(副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症など)
- 内服や点鼻治療だけでは症状の改善が難しいこと
この、3つのポイントについて事前に検査や相談をします。
そして、適応と判断された場合。
症状が弱い時期(シーズンオフ)に手術を行うことが原則となります。症状がピークの時に行うと効果が出にくいです。
治療後は1〜2週間程度は、焼いた部分の腫れやカスが出るため、通院での鼻の処置が必要になります。
鼻の中の状態が落ち着くと、鼻づまりだけでなく、くしゃみや鼻水の低減にも効果が期待できます。
☆スギ花粉舌下免疫治療
花粉症の症状が強く、毎年内服や点鼻薬をしても症状がつらいという方にお勧めです。7、8割の方は症状が楽になったと実感されます。しかし、花粉症の時期に完全に何の治療もしなくてよくなるというのは1割程度です。
つまり、治療をした多くの場合、毎年と同様か少ない花粉症の内服などでいつもよりも軽症で過ごせるということになります。
また、この治療のデメリットは少なくとも3年間は月に1回の通院が継続的に必要という点です。そこまで継続した場合には中止しても数年間は効果が持続することが証明されていますが、2年以内で中止してしまうと翌年治療効果が無くなってしまう可能性が高いとされています。
佐倉市ユーカリヶ丘
みのり耳鼻咽喉科 須田稔士
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