コロナ患者急増につき当院の現状
- 2022年7月25日
- コラム
みなさまもテレビの報道、さらにはご自身の周りにもコロナ陽性となった方が出現していたりしてコロナ患者の急増を実感される状況となっていると思います。
当院の現状をご報告します。
当院では7月7日ごろから発熱患者の来院が徐々に増加し始めました。7月第3週にあたる7月11日の週には通常の約2倍程度の発熱患者数。そして連休明けの7月19日以降はテレビで報道されているような状況に当院もなっております。
現在発熱患者は連日、以前の5倍の60人(ここが当院の現状限界です)程度となっています。19日はお電話が通じなく申し訳ありませんでした。閉院間際までお問合せが続き、発熱受診希望の方を90件程度お断りをさせていただきました。
週末に近づくにつれ、やや落ち着いてきた様相はありますが、依然として当院のキャパを越えてお問合せをいただいております。心苦しいのですが、当院の発熱対応は現在午前中早々にはほぼ1日分全て埋まってしまっております。
また、テレビ報道にもあるように、佐倉市である当院でも先週1週間の陽性率は73%となっております。
陽性者の方の95%以上は軽症です。軽症といってももちろん強い咽頭痛、高熱は多数見受けられます。その上で、症状を軽減するために内服は必要となる(いわば風邪薬同様、対症療法)とは思います。高齢者及び糖尿病、悪性腫瘍、免疫抑制剤内服等の既往のあるハイリスクの範疇に入る方には、ご相談の上、重症化の低減効果が期待できる内服の選択があります。
ここからは私見ですが、上記からご自身がハイリスクに当たると思われる方は軽度の発熱、咽頭痛症状でも受診をなさり検査もしっかりとされる必要があるかと思います。しかしながら、ワクチンを2回以上接種しており、50代未満で合併症の無い低リスク患者の方々は手に入れることが可能な抗原検査(千葉県新型コロナ検査キット配布・陽性登録センターのHPにて無料配布申請可能)でまずは検査をしていただければとも思います。
本来の我々クリニックの役目としては、全てのご心配な方までを診察することだと思います。しかしながら、こういった状況となると重症化患者をいかに少なくし、命に関わらないようにするかということになるかと思います。また、現在まだ逼迫した状況にはなっておりませんが検査キットにも限りがあるため、発熱が無い、年齢もお若く、軽症の方にはまずはご自身で検査をしていただくことを電話口でもお薦めさせていただいております。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。