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舌下免疫治療

舌下免疫治療|みのり耳鼻咽喉科・佐倉市ユーカリが丘の耳鼻咽喉科

スギ花粉およびダニ舌下免疫治療

通年性アレルギー性鼻炎(ダニアレルギー)またはスギ花粉症の症状が強く、内服や点鼻薬をしても症状がつらいという方にお勧めです。通年性アレルギー性鼻炎(ダニアレルギー)については小児では内服薬の選択肢も少なく、レーザー治療等の手術治療も困難であるため、期待される治療選択肢となります。
治療効果はどちらも7割程度の方に認められるとされています。
また、この治療のデメリットとしては治療を短期(1年以内)に終了してしまうと効果が早期に消失してしまうという点です。少なくとも3年間は月に1回の通院が継続的に必要になります。そこまで継続した場合には中止しても数年間は効果が持続されることが証明されています。
現在、スギとダニのアレルギーに関して、根治できる可能性のある唯一の方法として位置づけられています。
スギとダニ、両方の免疫療法を開始時期をずらして同時に行うことも可能です。

こんな方におすすめ

  • ダニ、スギのアレルギー症状が内服などの治療をしていても効果が不十分
  • ダニアレルギーだけでなく、喘息もあり体質改善をしてゆきたい
  • アレルギーの治療薬を少しでも減らしてゆきたい
  • 今後様々なアレルギー物質からの影響を少しでも減らしたい
  • 将来妊娠を考えており、妊娠中の内服を減らせればと考えている

治療対象

5歳以上の小児または成人(65歳以下)でスギまたはダニのアレルギーが検査上診断されている方
(診断されていない方は受診時に採血をして診断が可能です)

治療開始できない方

  • 重症の気管支喘息をお持ちの方で発作などのコントロール不良な方(軽症の喘息で、症状が落ち着いている場合は可能です)
  • 妊娠中の方(既に治療を開始している方の治療継続は可能です)
  • 膠原病などで全身的にステロイドを使用中の方

治療に注意が必要な方

  • 悪性腫瘍や免疫系の病気があり治療中の方
  • 心臓や肺に重症な病気がある、重症の高血圧症のある方
  • 非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、MAO阻害薬を内服中の方

治療開始時期について

スギ花粉に対する舌下免疫療法についてはスギ花粉の飛んでいない時期(6月〜10月)が原則となります。
ダニに対する免疫療法は、比較的症状の落ち着いた時期に開始します。

治療の流れ

1

まず、受診をして鼻の中の状態をチェック、アレルギーの問診をします。
検査によって、スギ及びダニなど他のアレルギーの有無を調べます。(2年以内の採血検査結果をお持ちの方につきましては、再度検査は必要ありません。)
治療を受けられない条件などに該当が無いかチェックします。
少なくとも3年以上継続していくことが可能か意思確認します。

2

舌下免疫療法

条件に問題がなければ治療を開始します。
スギまたはダニ舌下錠を舌の下に1分程度保持し、その後溶けた唾液を飲み込みます。(1日1回)その後5分間はうがい・飲食禁止です。
初回のみアレルギー反応チェックのため院内で30分程度過ごしていただきます。
2回目以降はご自宅で投与可能です。
1週間は低濃度で副作用への反応を経過観察します。
2週目以降は問題がなければ舌下錠の濃度を上げ、毎日ご自宅で舌下投与を続けていただきます。
月に1回〜2ヶ月に1回の受診が必要となります。

3

治療の効果を判断するには少なくとも半年かかります。また、治療効果を最大限に感じるためには少なくとも3年以上の治療継続が必要となります。

費用

スギ舌下免疫療法、ダニ舌下免疫療法ともに保険適用にて治療が可能です。診察代の他に薬代として、1ヶ月あたり、スギは約1300円、ダニは約1700円程度の費用かかります。子ども医療費助成受給券の使用も可能です。

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